フジテレビで放送しているCMを差し止める企業が70社を超えました。
大手企業を中心に差し止めが増えており、多くのCMがACジャパンのCMに差し替わっています。
フジテレビ、今後どうなるの…?
この記事では、フジテレビのCM差し止めの損失額や潰れる可能性、今後どうなるかをまとめました。
- フジテレビのCM差し止めの損失額は数百億円規模
- 他事業もあるためフジテレビが潰れる可能性は低いが、広告収入に影響が出ることは避けられない
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フジテレビCM差し止めの損失額はいくら?
フジテレビのCM差し止めによる損失額は、数百億円規模になるのではと言われています。
理由はスポンサー離れにより、今後新規のCM収入が見込めないためです。
フジテレビの24年4月から9月のCMによる収益はタイム(番組内広告)が368億円、スポット(単発広告)が343億円でした。
タイムとスポットの収益を合計すると711億円。
単純に6ヶ月で割ると1ヶ月あたりの収益が118.5億円です。
CMを流している時点で企業との契約(支払い)は終わっているのですが、
企業イメージの悪化や不買運動につながる恐れもあることから、高い広告料を払って作ったCMを差し止める企業が出ています。
今後、新規CM収入が見込めないことから、損失は数百億円規模に達する可能性があると言われています。
損失額に関してはYahoo!ニュースの広告代理店社員の発言でも触れられています。
広告代理店社員は「今回の会見では視聴者やスポンサーを納得させることができなかった。このまま何も手を打つことがなければ、来年度以降は数百億円規模の減収も想定される」
Yahoo!ニュース
フジテレビのCM差し止め企業一覧と差し止め理由
CM差し止めを決めた理由は企業によりさまざまなコメントが発表されていますが、会見の内容や発言で納得がいかない点が多かったこともCM差し止めの理由となっています。
実際に、17日のフジテレビ社長港浩一氏の会見後に差し止めを発表する企業が増加しました。
- アクサ生命保険
- アサヒグループ
- イオン
- ウェルスナビ
- キリンホールディングス
- スズキ
- スバル
- セブン&アイ・ホールディングス
- ダイハツ工業
- トヨタ自動車
- 日産自動車
- 日本生命保険
- 日本マクドナルド
- NTT東日本
- 花王
- ホンダ
- マツダ
- 明治安田生命保険
- 三井住友銀行
- 三井住友海上火災保険
- 第一生命保険
- 住友生命保険
- サントリーホールディングス
- サッポロビール
- ユニ・チャーム
- ローソン
イオンCM差し止めの理由
「(先日のフジテレビの)会見に関して、当社としては十分な説明とは認識することができなかったため」とした。今後は「事実が明らかになってフジテレビの改善に向けた体制が整うなど、総合的に判断が可能となった時点で再開を検討する」という。
フジテレビが今後もCM契約を継続するためには、信頼を取り戻すことが不可欠となりそうです。
フジテレビが潰れる可能性はある?今後どうなるのか
フジテレビがすぐに潰れる可能性は低いですが、メインの収入である広告収入に影響が出ることは避けられません。
テレビのイメージの強いフジテレビですが、都市開発・観光事業でサンケイビルの運営とホテル運営なども行っています。
ビルの売却により利益も出ているので、すぐに潰れることはないと考えられます。
しかし、今後問題が長期間すればするほど
- 新規CMが打てなくなる
- 企業イメージの悪化
- 視聴率の悪化
- 番組制作費の減少
など、悪循環に陥ることが想定されます。
今後の調査により事実を明らかにしながらフジテレビの体質も変わらなければ、経営は苦しくなっていくでしょう。
フジテレビや各企業の今後の対応にも注目が集まりそうです。